2022年09月04日

仕事に付加価値をつけるには技術者が必要

仕事に付加価値を付け、優先的に受注したいという2x4工法の材料業者がある。
何度か相談に応じたが無理であると判断した。僕が知る限り1社だけ技術力のあるコンポーネント会社があるが、一朝一夕にできた訳ではない。人材について話したが、そこまでは出来なくても、その2〜3歩手前くらいまでは出来そうだ。1歩手前は明らかに無理だ。ただし、人を集めることができることが前提である。
3歩手前の人材はコストパフォーマンスが悪い。独り歩きできないので、同程度の人を3人集めるしかない。
2x4工法の会社だが、構造設計者の採用条件として、広く一般に他の工法を知り、構造設計一級建築士を持っていることが条件である。構造一級はハンコが押せる程度でよいが、1人必要だ。
そこまで出来れば、中規模木造建築の分野では技術力で優位に立ち、受注が増加する。

posted by TASS設計室 at 21:49| 閑話休題

中断した工事の後始末と再設計

中断した工事の後始末と再設計を始める。
先ず、現状を把握し、最終形を睨んで設計する。最初は役所との調整で、問題点を洗い出す。
隣接地を加えることができるので有利になるが、手続き上の諸問題の解決の道筋をつける。
県や市の様々な部署が絡むので、各担当の顔を見ることから始める。
事業計画の要旨を僕が作文することになりそうだ。

ショッピングセンターの改修工事も始まる。9月になると足場が組めるので、足場が出来たら見に行く。
こちらも僕の専門が構造設計であることを知って、ゼネコンの誰かの紹介でまわってきた仕事である。
現場を歩いて、適切な方法を提案する。

どちらも意匠設計を介さない仕事で、骨格ができたら意匠設計者が加わることになる。こんな方法で設計すのだから、構造設計でも法規にも詳しくなる。昔から、構造設計と確認申請業務を引き受けている。

斜面地の設計で、無理な設計で予算オーバーになった建物が、現在どうなっているか興味がある。意匠設計者にはコスト感覚を身につけて基本設計を行ってらいたいものである。基本は自然に逆らわないことである。

posted by TASS設計室 at 11:43| 閑話休題

目的が与えられると熱心に動く

目的が与えられると熱心に動くが、その目的が適切なものかを考えない人がいる。
組織で仕事をしてきた人は、目的に異論を唱えることは出来ないと思っているようだ。だから時間をかける割りに設計がまとまらない。斜に構え、発注者や関係者を観察してみたらどうだろう。
言われたことを吟味し、添削するくらいがよい。
posted by TASS設計室 at 02:50| 閑話休題