2022年08月31日

No.1 プログラムの立上げ、通り芯の入力

プログラムを立ち上げ、【Select Data】で <<空き>> のところを選択し、
【標準マスター処理】で 2 耐火構造仕様 を選択して OK をクリックする。

【初期データ】の各項目を入力し、【決定】を押して完了する。
データ名称 : 4階建て耐火構造試設計
地上階数(1〜5):4
地下階数(0〜1):0
ペント(0〜1) :0
Xスパン数(1〜100):6
Yスパン数(1〜100):3

【STORY LENGTH】で階高、壁弾を入力する。
階高は合板上端から合板上端までの高さ、壁高は床組の高さを減じた高さとする。
床合板を24mm、床根太を210とすると、床組の高さは24+235=259とすると、
4F 3009 2750
3F 3009 2750
2F 3009 2750
1F 3009 2750
構造種別は [2x4]なので 0 とする。

【SPAN LENGTH】
X通
X1
X2 5460
X3 5460
X4 4550
X5 4550
X6 5460
X7 5460
Y通
Y1
Y2 6370
Y3 3640
Y4 6370
と入力し、【X】で終了する。
これらは【一般入力】【建物規模】【階高】【スパン長】で確認することができる。

【データ表示】の下の【伏せ図】をクリックすると、画面に伏図全体が表示される。
【軸図X方向】を押すとX方向の軸組図、【軸図Y方向】を押すとY方向の軸組図が表示される。
以上で通り芯の設定が終わった。
データ入力が進み、通り芯を分割したり、スパンの変更が必要な時は適宜追加・挿入・削除する。
開口端部に通り芯を設定する必要はない。
無開口の壁を入力し、別のレコードで開口を入力して配置するので、開口寸法や寄り寸法の変更は自由にでき、通り芯を修正する必要はない。
この機能は、一般的なRC造の構造計算プログラムと同様で、壁と開口のデータが独立している。



posted by TASS設計室 at 22:52| はじめての2x4壁式

入力項目を減らして使いやすくする

昔、大きな帽子をかぶった大阪のオバサンが宣伝していた構造計算プログラムがある。
意匠設計者にも使えるという宣伝だった。建築の月刊誌などの宣伝で見たことがある人もいることと思う。RC/SRC/Sのプログラムだったと記憶している。
僕は当時 BUS-2 を使っていたので、どの程度のものか宣伝に書かれていた程度のことしか分からない。どのくらい売れたか知らないが、そのうち消えた。

2x4壁式を買ったけど使えない人がいる。必要最小限の入力項目に注目すれば、困難なく計算できるのではないか。このプログラムが使えると、2x4工法の4階建てが普及する。50ページ程度でまとめることを目標に書いてみる。
posted by TASS設計室 at 22:17| 構造設計

設計は意匠と構造の同時進行

設計は意匠と構造の同時進行を原則とする。
この方法が最も効率的である。左のPCで図面、右のPCで計算という具合に、同時進行である。構造図は自動作成できるプログラムもある。
地盤のデータを入力し、杭や基礎の計算も同時進行である。杭基礎と直接基礎を比較検討することもできる。
何度もやり直すが、こんな作業を繰り返して基本設計がまとまる。
意匠がまとまったとき、構造計算は大筋で終っている。
posted by TASS設計室 at 14:21| 閑話休題

建築設計は構造設計から

建築設計は構造設計から
工学部建築学科の入学試験に数学と物理があるか考えてみれば分かる。
造形にも力学がある。
基本設計をまとめる段階の質問で、意匠設計者のスキルが分かる。施主に対して自信をもって話しができていないのだろうな、と想像することがある。
大胆な設計をする意匠設計者がいるが、いいセンスしている。
posted by TASS設計室 at 10:46| 閑話休題

ASDO・JSCA東京共催研修会案内状(和田先生第3回)

220916 _ASDO・JSCA東京共催研修会案内状(和田先生第3回).pdf

オンラインの講習会です。
9月16日(金)18:00-20:00
posted by TASS設計室 at 10:32| 構造設計

突出部の計算

建物から突出する部分は、1Gの水平力に対して検討するが、地震地域係数が0.7の沖縄県は、地域係数を乗じて 0.7Gでも良いのではないか。塔屋も0.7Gでよいことになる。
しかし、地震が来たら1Gも0.7Gもないのではないか。到来する地震600gal(震度6強350〜600gal)が420gal(震度6弱200〜350gal)になるように、ワンランク下がるものではないと思う。
posted by TASS設計室 at 09:05| 構造設計

混構造

混構造というと、木造と何かを組合わせたものを言うが、木造以外では特に混構造を意識しないで設計している。下部SRC+上部RCは当たり前、下部SRC+上部S は連続性がよい。
2x4工法を含む場合は、下記の@およびAが適切と考える。限界はEだが、Cは避けてBだろう。鉄骨造との組合せはディテールが複雑になるので勧めない。WRCの上に2x4工法4層を載せることに抵抗がある。
6階建ての場合はEしかない。2x4工法のみ6〜7階建ては試算したが、無理だった。
2x4工法の部分は4層が限界と考えており、それを超える場合は全面的に設計方法を見直す必要がある。
※は設計の実績がある。
@RC(1F)、2x4(2〜5F) [BUS-6]と[2x4壁式] ※
AWRC(1F)、2x4(2〜4F) [2x4壁式] ※
BWRC(1〜2F)、2x4(3〜5F) [2x4壁式]
CWRC(1F)。2x4(2〜5F) [2x4壁式]
DS(1F)、2x4(2〜4F) [BUS-6]と[2x4壁式] ※
ERC(1〜2F)、2x4(3〜6F) [BUS-6]と[2x4壁式]
posted by TASS設計室 at 03:22| 構造設計