2022年08月06日

書類は右から左

書類は右から左に受け流されることを前提として作成する。
受け取った人が理解して次の人に伝達することは期待できないからである。それでも仕事をしているつもりになっている。
半信半疑で物事を伝達するから仕事にならず、会議ばかり増えてしまう。

posted by TASS設計室 at 11:34| 閑話休題

思考力、判断力は基礎学力が必要

思考力、判断力をつけるには基礎学力が必要である。
20枚や30枚の図面のどこに何が書いてあるかくらいは理解し、主要な寸法は頭に入れておくことだ。
エレベーターのオーバーヘッドに干渉しないよう梁上端に水平ブレースのガセットを付け、構造詳細図に注意書きを加えていたのに、梁成の中間にガセットプレートを付けても良いかという質問がくる。
何人集まって話しをしているか知らないが、設計監理を行っている意匠設計者を含み、現場には中心人物が不在で、言われたことを伝達するだけ。その程度の人が圧倒的多数である。

posted by TASS設計室 at 09:26| 閑話休題

鉄骨造の勧め

このブログは木造住宅の設計者を対象に書いている。
街の設計事務所は木造住宅を専業にしているところが多く、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に慣れていない人が大半を占める。見たことはあると思うが、設計できない。
RC造は分かるがS造は分からないという人もいる。間取り図程度の意匠図なら何でもよいが、ディテールを知らないからS造の設計ができない。
狭小地の4階建てを設計するなら鉄骨造だ。塔状比が4を超えても難しいものではない。
スパン3mで5階も可能だ。スパン2.4mで3階建てを設計したこともある。
変形した敷地の場合、敷地なりに建物の形状を決めることができる。もちろん立体解析を行う。
住宅を設計するなら、RC,WRC,S,W,2x4の全てを網羅することだ。木造軸組工法は分かるが、2x4工法は分からないという設計者がいる。プレカット屋に丸投げするのだから、軸組工法が分かることは当然だ。
それらを総合すると、意匠設計者はディテールを知らなすぎるという結論になる。風呂やキッチンの型番を決め、外壁や壁紙を選ぶだけが設計ではない。
posted by TASS設計室 at 08:03| 閑話休題