2x4工法耐火構造4階建て、5階建ては事実上中止している。
建物の存続期間中にスケルトンにして改築することが難しく、建設コストは鉄骨造を上まわるのでは建てる人がいない。
2025年の法改正で緩和されるところもあるので、対応を考えている。
2025年の法改正ということは、その2年前、2023年あるいは今から計画する建物に影響する。
2022年08月11日
2x4工法耐火構造4階建て、5階建ては事実上中止
posted by TASS設計室 at 12:40| 2x4工法
幾何学的直観力
建築計画には「幾何学的直観力」が必要だ。
建築は立体幾何で、特に斜面地の計画では地形と建物を融合させる。
断面図を作成するが、平面図や配置図に高さをプロットしたものを見て、頭の中に立体を描く。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsme/75/3/75_9/_pdf
建築は立体幾何で、特に斜面地の計画では地形と建物を融合させる。
断面図を作成するが、平面図や配置図に高さをプロットしたものを見て、頭の中に立体を描く。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsme/75/3/75_9/_pdf
posted by TASS設計室 at 12:00| 閑話休題
2022年08月09日
特定増改築
特定増改築構造計算基準を適用する場合は、ルート3の計算でも安全証明を付けるそうだ。
しかも、本来なら構造設計一級建築士でなければ設計できない規模でも、構造設計一級建築士が必要ないと言われた。だから安全証明を付けると説明を受けた。
どうでも良いけど、納得できない。
https://www.kozocenter.co.jp/existing-images/news/pdf/okinawadayori/vol6.pdf
しかも、本来なら構造設計一級建築士でなければ設計できない規模でも、構造設計一級建築士が必要ないと言われた。だから安全証明を付けると説明を受けた。
どうでも良いけど、納得できない。
https://www.kozocenter.co.jp/existing-images/news/pdf/okinawadayori/vol6.pdf
posted by TASS設計室 at 02:00| 日記
構造設計者は益々不足する
建築構造を専攻する学生が激減しており、構造設計者は益々不足するらしい。
構造一級は取れても、判定員の試験は3年に1回で、合格者は180人程度とのこと。
国家資格ではないが、JSCA建築構造士は腕試しになる。
構造一級は取れても、判定員の試験は3年に1回で、合格者は180人程度とのこと。
国家資格ではないが、JSCA建築構造士は腕試しになる。
posted by TASS設計室 at 01:17| 閑話休題
2022年08月07日
宅地造成や開発申請を伴う斜面地の建物の計画
宅地造成や開発申請を伴う斜面地の建物の計画は、基本構想の段階から設計を行っている。
最初の睨みが重要である。行政との協議は構造に関する要素が多く、構造設計者が行うことが妥当であると考えている。
小規模な計画では、宅地造成や開発行為にならない計画にすることもある。
屋根を付ければ建築物となり、擁壁ではないと言い張る設計者もいる。審査機関は可否の判断に迷うと思うが、力学的には同じことなので、良いものとする。土圧は主働土圧ではなく静止土圧で計算する。
最初の睨みが重要である。行政との協議は構造に関する要素が多く、構造設計者が行うことが妥当であると考えている。
小規模な計画では、宅地造成や開発行為にならない計画にすることもある。
屋根を付ければ建築物となり、擁壁ではないと言い張る設計者もいる。審査機関は可否の判断に迷うと思うが、力学的には同じことなので、良いものとする。土圧は主働土圧ではなく静止土圧で計算する。
posted by TASS設計室 at 15:43| 構造設計
2世代前のデータの変換
構造計算プログラムで、2世代前(2007年)のデータの変換を試みたら変換できずエラーが出る。設定した積載荷重のデータ数が不足していた。
データをテキストファイルにしておけばよかったが、そこまで考えていなかった。古いコンピュータを引張り出して変換したが、旧プログラムを残しておいて助かった。
増改築が行われることがあるので、データは使える状態で保存しておくことが必要である。
データをテキストファイルにしておけばよかったが、そこまで考えていなかった。古いコンピュータを引張り出して変換したが、旧プログラムを残しておいて助かった。
増改築が行われることがあるので、データは使える状態で保存しておくことが必要である。
posted by TASS設計室 at 11:12| 構造設計
2022年08月06日
思考力、判断力は基礎学力が必要
思考力、判断力をつけるには基礎学力が必要である。
20枚や30枚の図面のどこに何が書いてあるかくらいは理解し、主要な寸法は頭に入れておくことだ。
エレベーターのオーバーヘッドに干渉しないよう梁上端に水平ブレースのガセットを付け、構造詳細図に注意書きを加えていたのに、梁成の中間にガセットプレートを付けても良いかという質問がくる。
何人集まって話しをしているか知らないが、設計監理を行っている意匠設計者を含み、現場には中心人物が不在で、言われたことを伝達するだけ。その程度の人が圧倒的多数である。
20枚や30枚の図面のどこに何が書いてあるかくらいは理解し、主要な寸法は頭に入れておくことだ。
エレベーターのオーバーヘッドに干渉しないよう梁上端に水平ブレースのガセットを付け、構造詳細図に注意書きを加えていたのに、梁成の中間にガセットプレートを付けても良いかという質問がくる。
何人集まって話しをしているか知らないが、設計監理を行っている意匠設計者を含み、現場には中心人物が不在で、言われたことを伝達するだけ。その程度の人が圧倒的多数である。
posted by TASS設計室 at 09:26| 閑話休題
鉄骨造の勧め
このブログは木造住宅の設計者を対象に書いている。
街の設計事務所は木造住宅を専業にしているところが多く、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に慣れていない人が大半を占める。見たことはあると思うが、設計できない。
RC造は分かるがS造は分からないという人もいる。間取り図程度の意匠図なら何でもよいが、ディテールを知らないからS造の設計ができない。
狭小地の4階建てを設計するなら鉄骨造だ。塔状比が4を超えても難しいものではない。
スパン3mで5階も可能だ。スパン2.4mで3階建てを設計したこともある。
変形した敷地の場合、敷地なりに建物の形状を決めることができる。もちろん立体解析を行う。
住宅を設計するなら、RC,WRC,S,W,2x4の全てを網羅することだ。木造軸組工法は分かるが、2x4工法は分からないという設計者がいる。プレカット屋に丸投げするのだから、軸組工法が分かることは当然だ。
それらを総合すると、意匠設計者はディテールを知らなすぎるという結論になる。風呂やキッチンの型番を決め、外壁や壁紙を選ぶだけが設計ではない。
街の設計事務所は木造住宅を専業にしているところが多く、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に慣れていない人が大半を占める。見たことはあると思うが、設計できない。
RC造は分かるがS造は分からないという人もいる。間取り図程度の意匠図なら何でもよいが、ディテールを知らないからS造の設計ができない。
狭小地の4階建てを設計するなら鉄骨造だ。塔状比が4を超えても難しいものではない。
スパン3mで5階も可能だ。スパン2.4mで3階建てを設計したこともある。
変形した敷地の場合、敷地なりに建物の形状を決めることができる。もちろん立体解析を行う。
住宅を設計するなら、RC,WRC,S,W,2x4の全てを網羅することだ。木造軸組工法は分かるが、2x4工法は分からないという設計者がいる。プレカット屋に丸投げするのだから、軸組工法が分かることは当然だ。
それらを総合すると、意匠設計者はディテールを知らなすぎるという結論になる。風呂やキッチンの型番を決め、外壁や壁紙を選ぶだけが設計ではない。
posted by TASS設計室 at 08:03| 閑話休題
2022年08月05日
錆びしろ、燃えしろの違い
燃えしろ設計というものが良く分からない。
杭の設計では錆びしろを1mmとしたり、港湾基準によると0.03mm/年で50年として1.5mmなので2mmで設計する。錆なら理解できるが、燃えしろって、うまい具合に燃焼が止まるものか。断面を大きくすれば燃えるまでに時間がかかることは分かるが、自分自身勉強不足でよく分からない。
炎が上がっても、サッと消せばよいことくらいは理解できる。
僕は耐火構造や準耐火構造の燃えしろ設計で木を現しにすることに抵抗がある。
中高層ビルも木造が流行りのように言われるが、それほど数が増えていない。
杭の設計では錆びしろを1mmとしたり、港湾基準によると0.03mm/年で50年として1.5mmなので2mmで設計する。錆なら理解できるが、燃えしろって、うまい具合に燃焼が止まるものか。断面を大きくすれば燃えるまでに時間がかかることは分かるが、自分自身勉強不足でよく分からない。
炎が上がっても、サッと消せばよいことくらいは理解できる。
僕は耐火構造や準耐火構造の燃えしろ設計で木を現しにすることに抵抗がある。
中高層ビルも木造が流行りのように言われるが、それほど数が増えていない。
posted by TASS設計室 at 16:29| 閑話休題
木造の4号建築の規模でも許容応力度計算を行う
木造の4号建築の規模でも許容応力度計算を行う時期になった。
こんなことは20年前から言っているが、永遠に無理だろう。
結局、コンピュータにデータを入力し、オペレーションを行うだけで、工学的は判断は期待できない。
壁量計算、4分割法、N値計算、壁倍率、基礎のスパン表など、無くても良いものばかりである。
壁量計算はRC造のルート判別のようなチェック項目にするほうがよいと思う。
こんなことは20年前から言っているが、永遠に無理だろう。
結局、コンピュータにデータを入力し、オペレーションを行うだけで、工学的は判断は期待できない。
壁量計算、4分割法、N値計算、壁倍率、基礎のスパン表など、無くても良いものばかりである。
壁量計算はRC造のルート判別のようなチェック項目にするほうがよいと思う。
posted by TASS設計室 at 02:11| 木造の構造計算
2022年08月04日
木造の火災実験
木造の火災実験を行ったようだ。燃えしろ設計を用いた準耐火構造でした。
燃え代がちゃんと燃えたことは分かりました。
だって木造だもの
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01443/
https://www.youtube.com/watch?v=4dvFeZBxVXg
https://www.youtube.com/watch?v=9_twhIFOz5s
https://www.youtube.com/watch?v=KERepHDuv1s
燃え代がちゃんと燃えたことは分かりました。
だって木造だもの
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01443/
https://www.youtube.com/watch?v=4dvFeZBxVXg
https://www.youtube.com/watch?v=9_twhIFOz5s
https://www.youtube.com/watch?v=KERepHDuv1s
posted by TASS設計室 at 11:48| 閑話休題
2022年08月03日
木造の構造計算プログラムは、どこまで進歩するか
木造の構造計算プログラムは、どこまで進歩するだろう。
高度な計算を行う人は、汎用の立体解析プログラムを使ったり、立体のFEM解析を行っている。解析は出来ても、最後は構造計算指針に基づいた保有耐力計算としてまとめなければならない。
任意の面で構成する建物の立体解析ができ、地震や風圧の方向を任意に与えることができるとシミュレーションしやすい。RC/SRC/Sの構造計算プログラムは、任意形状に対応し、地震力の方向も任意に設定することができることが普通である。
多剛床や独立水平変位にも対応してもらうと有難いが、木造でも荷重を調整してBUS-6などで応力を求め、断面検定を行う方法もある。現実に、そのような計算を行う人もいる。皆さん、変形した建物には苦労しているようだ。
BUS-6をデータ入力用として使って形状データを作成し、FAP-3に転送することもある。
「2x4壁式」は平面的な斜め軸の計算はできるものの、X方向で配置した耐力壁を斜め軸にするとX方向のみ評価し、Y方向に関しては耐力壁として評価されないことが、BUS-6などの立体解析プログラムと異なる点である。やりくりしてモデル化するか、手計算で補正することになる。途中からエクセルで計算することになるので、最初からエクセルで計算している人もいる。
建物が小さければ、そのような方法でもよい。
高度な計算を行う人は、汎用の立体解析プログラムを使ったり、立体のFEM解析を行っている。解析は出来ても、最後は構造計算指針に基づいた保有耐力計算としてまとめなければならない。
任意の面で構成する建物の立体解析ができ、地震や風圧の方向を任意に与えることができるとシミュレーションしやすい。RC/SRC/Sの構造計算プログラムは、任意形状に対応し、地震力の方向も任意に設定することができることが普通である。
多剛床や独立水平変位にも対応してもらうと有難いが、木造でも荷重を調整してBUS-6などで応力を求め、断面検定を行う方法もある。現実に、そのような計算を行う人もいる。皆さん、変形した建物には苦労しているようだ。
BUS-6をデータ入力用として使って形状データを作成し、FAP-3に転送することもある。
「2x4壁式」は平面的な斜め軸の計算はできるものの、X方向で配置した耐力壁を斜め軸にするとX方向のみ評価し、Y方向に関しては耐力壁として評価されないことが、BUS-6などの立体解析プログラムと異なる点である。やりくりしてモデル化するか、手計算で補正することになる。途中からエクセルで計算することになるので、最初からエクセルで計算している人もいる。
建物が小さければ、そのような方法でもよい。
posted by TASS設計室 at 23:44| 閑話休題
なぜ2x4工法4階建ての数が増えないのか
なぜ2x4工法4階建ての数が増えないのか。
耐火構造になるので、コストが割高であることが大きな原因である。
鉄骨造の1.2倍という試算もある。
その他には、保有耐力計算が要求されるので、計算ができることと、構造設計一級建築士の資格が必要になることである。木造の業界には構造設計一級建築士が少ないことと、資格を持っていても保有耐力計算ができる人が少ないことである。
混構造や杭基礎の計算が必要になると手が出ない人も少なくない。
そこで提案である。
壁式鉄筋コンクリート造4階建てはルート1で計算できるのだから、2x4工法4階建てもルート1を認めたら良いのではないか。戸建て住宅なら、4階建て準耐火構造でもよいと思う。3階建てに小屋裏を加えても4層になるのだから、同じようなものだろう。
木造住宅の業界は大手ハウスメーカーが支配しているので、彼らの思うようにできるが、彼らの習性としては「何もやらない」ということが根強い。技術者が育っていない木造の業界に疑問をもつ役人や研究者もいることだろう。技術の底上げを行い、4階建てくらいは誰でも設計できるようにしたら良いと思う。
1987年に木造3階が解禁になってから35年も経っており、木造の構造計算プログラムが一般に使われ始めてから30年が経過した。ここらで全面的に見直す時期がきたのではないか。
耐火構造になるので、コストが割高であることが大きな原因である。
鉄骨造の1.2倍という試算もある。
その他には、保有耐力計算が要求されるので、計算ができることと、構造設計一級建築士の資格が必要になることである。木造の業界には構造設計一級建築士が少ないことと、資格を持っていても保有耐力計算ができる人が少ないことである。
混構造や杭基礎の計算が必要になると手が出ない人も少なくない。
そこで提案である。
壁式鉄筋コンクリート造4階建てはルート1で計算できるのだから、2x4工法4階建てもルート1を認めたら良いのではないか。戸建て住宅なら、4階建て準耐火構造でもよいと思う。3階建てに小屋裏を加えても4層になるのだから、同じようなものだろう。
木造住宅の業界は大手ハウスメーカーが支配しているので、彼らの思うようにできるが、彼らの習性としては「何もやらない」ということが根強い。技術者が育っていない木造の業界に疑問をもつ役人や研究者もいることだろう。技術の底上げを行い、4階建てくらいは誰でも設計できるようにしたら良いと思う。
1987年に木造3階が解禁になってから35年も経っており、木造の構造計算プログラムが一般に使われ始めてから30年が経過した。ここらで全面的に見直す時期がきたのではないか。
posted by TASS設計室 at 08:41| 閑話休題
4階建ては無理だった
2x4工法4階建てに興味を示す人がいたが、結局無理だった。
意匠設計が先行したのでは成り立たない。最初に構造計算を行い、アタリをつけることから始めないと計画できないだろう。
狭小地に建つ小さい建物だから4階建てにしたいことは分かるが、そのような建物は鉄骨造にすることだ。
3,000uクラスになるとRC造かS造が適している。
準耐火構造でもよい建物なら、2x4工法が適している。
意匠設計が先行したのでは成り立たない。最初に構造計算を行い、アタリをつけることから始めないと計画できないだろう。
狭小地に建つ小さい建物だから4階建てにしたいことは分かるが、そのような建物は鉄骨造にすることだ。
3,000uクラスになるとRC造かS造が適している。
準耐火構造でもよい建物なら、2x4工法が適している。
posted by TASS設計室 at 08:01| 日記
2022年08月02日
2022年08月01日
1983年、1995年の構造計算
1983年、1995年の鉄骨造の工場の構造計算を補正し、荷重増加の許容範囲を検討している。
電算と手計算のミックスである。保有耐力計算も行われているが、1983年頃の保有耐力計算はシンプルだった。その後に出た建築学会の保有耐力と変形性能(1990年)は今でも現役である。
1995年になると一貫計算が主流だが、架構の形状によっては手計算も捨て難かった。手計算のほうが分かりやすい。
電算と手計算のミックスである。保有耐力計算も行われているが、1983年頃の保有耐力計算はシンプルだった。その後に出た建築学会の保有耐力と変形性能(1990年)は今でも現役である。
1995年になると一貫計算が主流だが、架構の形状によっては手計算も捨て難かった。手計算のほうが分かりやすい。
posted by TASS設計室 at 23:10| 構造設計