杭の水平力に対する計算は、杭頭モーメントの基礎梁に対する曲げ戻しの計算を理解して行う。
杭の計算を上部構造と連動して行う場合は、柱と杭が連続しているものとして応力解析を行うため、改めて曲げ戻しを考える必要がない。この機能は便利なもので、一度使ったらやめられない。
杭基礎の計算は、次の方法で行われている。
@杭と上部構造を一体モデルとして解析する
A杭の計算で求めた杭頭モーメントに水平力による付加曲げモーメントを加算したものを個別入力する(右手座標系でモーメントを加力方向別に入力する)
B杭の計算は上記と同じで、水平力に対して基礎梁の計算を手計算で行う
ラーメン構造なら@あるいはAを採用するが、壁式鉄筋コンクリート造や木造の場合はBの方法による。
木造で支持杭が採用されないのは、Bの計算を習得していないからではないだろうか。エクセルで計算シートを作っておくと便利である。使いまわしができる。
手計算でなければできない設計を行っているので、Bの方法で計算する。
2022年07月26日
杭の水平力に対する計算
posted by TASS設計室 at 05:32| 日記