2022年07月23日

計画案を決定する

故意に没になる案を施主に提示することもあるが、計画案を何通りも作りすぎる人がいる。
敷地を見ればベストチョイスは決まるものだ。
意匠と構造の同時進行が効率的で、構造が先行することもある。
posted by TASS設計室 at 22:59| 閑話休題

構造設計を主体とした総合設計

構造設計を主体とした総合設計を行っている。
僕の得意分野が斜面地と思われているらしく、持ち込まれる仕事は斜面地の建物が多いので、開発申請や宅地造成を含む基本計画を行う。開発申請を逃れる提案も行うことがある。
形ができたら意匠設計に渡し、中身を考えてもらう。設備設計は予定されている設備施工会社に依頼できる場合は、設計段階から参加してもらうが、設備設計事務所に依頼することが普通である。

規模が小さな斜面地の建物もあれば、敷地面積が5,000uを超えるものもある。斜面地の利用は敷地面積が大きくないと不経済である。無理に造成しても有効な面積が少なく、宅地分譲に適さないところを建物にする。
ポイントは仮設工事である。盛り土は一切行わず、5mを超える切土も避け、ひな壇状に建物を計画する。
建物であっても、2段擁壁とならないよう切土を行い、建物をはめ込む。
斜面地は地盤の良いところが多いので、なるべく直接基礎で計画する。ここまでの作業が終わったら、意匠設計者に任せる。近隣のボーリングデータを基にBUS基礎で地耐力の計算を行い、地盤調査会社に依頼する前段階のアタリをつける。自分なりの見解を付け、概算でも良いので建物の荷重を求めてから依頼する。杭が必要な場合もあるので、BUS基礎でアースドリル杭の計算も行う。難しい地盤の場合は、土質工学の専門家のいる信頼できる調査会社に依頼している。いい相棒がいる。
posted by TASS設計室 at 07:23| 構造設計