2022年06月07日

木造のビルに注目している人がいる

木造のビルに注目している人がいる。
木造のほうが安いと思っているようだが、実際はそうでもない。
多くの場合、狭小地の建物で、3階建てでは満足な面積がとれないので4階にするのである。
そこで、木造ラーメンを考える人がいる。
木造住宅専業の設計者に設計を相談するから無理やり木造で設計しようとする。
柔軟に考え、初期段階から鉄骨造を視野に入れて比較するほうが良いのではないか。
posted by TASS設計室 at 23:26| 閑話休題

アウトドア派はドームがお好き

何がいいのか分からないが、アウトドア派はドームが好きだ。
キャンプ場に同じドームを並べ、ドームの建売住宅のようだ。アウトドアの雑誌を見ると、必ずと言ってよいほどドームが載っている。
ドームは屋根として使うのだから、屋根として専門メーカーが設計施工で販売することは考えられないだろうか。
軒の高さまでは、どのような工法で建てても良いものとし、そこにドームを載せる。水平構面による水平力の伝達はドームが行う。
平屋で100u程度なら、こんな方法でもよいのではないか。居住空間は小屋裏利用とみなす。


posted by TASS設計室 at 12:34| 閑話休題

中層木造建築は、なぜ増えないか

木造住宅が総建築戸数の75%で、それを建築士の90%が設計している。
非木造は25%で、それを残り10%の建築士が設計している。だから木造以外の設計を行っている建築士は3倍忙しい。マーケットとして木造は裾野が広い。
混構造になると残り10%の建築士の出番になり、木造専業の人たちには荷が重い。
posted by TASS設計室 at 12:05| 建築士

写真付きの図面

クリニックで薬をもらうと、写真付きの薬の説明書が添付される。
引抜金物や梁受け金物なども写真付きにしなければならない。一度に複数の図面を見せることも避けなければならない。1枚の図面だけで作業できるようにしなければならない。
まさにプラモデルの説明書である。
現場監督の仕事は、送られてきた図面をコピーして職人に渡すことである。カラーの図面を送ったら、分からないと言われたというので、何かと思ったら、モノクロでコピーして渡していた。
これからは「この図面はカラーで印刷すること」と書かなければならない。
posted by TASS設計室 at 09:56| 木造住宅

建築学科の学生は勉強しない

僕が理科大工学部建築学科の学生だった頃、他の学科の学生から『建築学科の学生は、入学した時は成績が良いが、卒業する時は最も馬鹿だ』と言われた。当時は日本列島改造の真っただ中で、建築学科の競争率は高かった。建築学科の学生は設計製図や模型製作は熱心にやるが、構造系の科目を避けていた。選択科目の土質力学は数人しか授業に出ていなかった。
そんな状態だから、地盤調査報告書を見ても分からない建築士が多いのだろう。実務を通して学べばよい。
そこで線引きが行われる。独学できるレベルに達しているか、達していないかである。
卒業後25年経って、日建学院池袋本校で建築構造を受け持ったが、予備校に通って勉強し直すことは時間とカネの無駄ではないかと思った。
posted by TASS設計室 at 09:03| 閑話休題