2022年05月19日

2x4壁式3を使おう

2x4壁式3を使おう。
4階建ての計画が進まないのは、2x4工法の保有耐力計算ができないからだろう。適判の審査を受けることに慣れていないこともあるに違いないが、それは経験すればクリアする。
需要があれば、東京デンコーが講習会を開くことを考える。非木造の保有耐力計算に慣れている構造設計者なら、マニュアルを整備すれば勘所がつかめるに違いない。

平面的な斜め軸の計算を行う場合、主軸に対して45°未満の軸ぶれなら問題なく計算できるが、ちょうど45°、X方向にもY方向にも耐力壁を考慮したい場合、最初に設定した軸方向の耐力壁として計算されてしまうので、補足が必要になる。
RC造やS造の立体解析プログラムなら、X方向・Y方向の耐力壁として考慮できるが、東京デンコーの壁式構造のプログラムでは計算できないので、モデル化を工夫して計算する。
一発では計算できないので、X方向の計算とY方向の計算を分けて計算することも考えられる。ねじれ補正の補正が厄介で、エクセルで計算したほうが良いかもしれない。当たりをつけた上で、例えばねじれ補正の最小値を1.200として計算する手はある。

posted by TASS設計室 at 22:59| 2x4工法

いきなり施工図

構造図はコンクリート施工図にしてしまうほうが分かりやすい。
躯体開口という概念がなく、建具枠の納まりを理解せず、ただ窓やドアが付いているくらいにしか考えていない意匠設計者がいる。建具寸法のチェックも、構造設計者が行い、建具の寄り寸法決定も枠まわりのディテールを決めてから行う。フリーハンドでディテールを描かせると描けない意匠設計者も少なくない。
山留の位置や余掘りなど、施工に関することも記載する必要がある。
仮設工事から、コンクリートの打設が終わるまで、構造設計者が関与する必要がある。
posted by TASS設計室 at 13:21| 構造設計