2018年04月05日

法的に混構造の定義を決めよう

混構造の定義と運用が、審査機関により異なることは好ましくない。よく聞くことだが、木造の一部に鉄骨を使うと、すぐに混構造とみなされ、馬鹿の一つ覚えのように保有水平耐力計算を要求する審査機関がある。
平面異種構造も、RC/SRC/Sでは、昔から設計している。木造が含まれると、極端に判断が厳しくなることは何とかしたい。
ルート1は無理でも、ルート3ではなく、ルート2にできたら良い。木造が主体の構造設計者は、構造設計一級建築士を持たない人が多いので、ルート1で設計可能な範囲を増やすほうが良い。

posted by TASS設計室 at 23:15| 木造の構造計算

混構造を設計する準備

混構造を設計する準備として、荷重の受け渡しを明確にする図面を作成する。
木造の耐力壁、支持壁のある通りを通り芯図として作成し、その下にRCまたはSの通り芯を決める。
その際、柱や梁の寄り寸法を考慮して上下関係を決める。木造部分の通り芯を建物全体の通り芯とする。
上下で通り芯が異なると、図面や計算書が見にくいだけではなく、荷重の伝達の計算がやりにくい。
壁や柱からの固定荷重は、等分布荷重あるいは集中荷重として梁に加え、地震時の軸力や引抜力は、正加力。負加力を考慮して梁上に集中荷重として加える。
先ず、通り芯をしっかり決める。

posted by TASS設計室 at 17:13| 木造の構造計算

ルート1の次はルート3ではない

ルート1が成り立たないからと言って、いきなりルート3になるものではない。ルート2がある。
RCのラーメンでは、耐震壁付きラーメンで柱壁量を満たせばルート1になるが、ルート2−1、ルート2−2という選択肢がある。偏心率が0.15以下という制約が加わるが、可能性がないわけではない。
ルート2の審査ができる審査機関に確認申請すれば、適合性判定は必要ない。

posted by TASS設計室 at 15:12| 木造の構造計算

応力伝達梁

『応力伝達梁』という入力項目で梁を指定しないと、上部の壁からの荷重が考慮されないプログラムがある。
応力図が不自然なので気づいたが、梁は応力を伝達するものであり、指定しなければ応力が伝達されないなんて、おかしいではないか。
開発が新しいプログラムは、こんなことはなく、しっかりと応力が伝達されている。

2x4工法の構造計算プログラムにも、おかしなものがあった。床根太の上に耐力壁を配置しても、耐力壁の計算しか行わないものがあった。分からずに使っていた人もいると思う。

しかし、古いプログラムは、ダメなところも含み、動きが見えるから分かりやすい。
そういえば、どこかの開発元は、RC造とS造の構造計算プログラムをフリーソフトにしてしまったのではなかっただろうか。当方は BUS-6 や SS-3、MIDAS があるので、フリーソフトは使わないが、ちょっと勉強するには良いと思う。

posted by TASS設計室 at 11:11| コンピュータ

小難しい計算が好きな人がいる

RC+木造の混構造で、地震力を限界耐力計算で求めている大手の会社がある。
普通にAi分布を求めて、作用する地震力を求めたら、大した差がなかった。
このケースでは、3階は限界耐力計算 91.6kN に対して Ai分布では 84.1kN、2階は 153.3kN に対して 148.1kN になった。
誰がコンサルティングを行っているか分かっているが、小難しい計算を行わず、普通にAi分布を求めたほうが良いと思う。しかし、Ai分布では層重量と一次固有周期だけで計算しており、建物の剛性は考慮されないので、より詳しく計算したいなら、固有値解析を行い、Ai分布を精算したほうが良いと考える。
久しぶりに、限界耐力計算にお目にかかった。

posted by TASS設計室 at 10:29| 木造の構造計算