2016年10月30日

「構造設計者不足」

「構造設計者不足」
元の記事は日経とのことだが、このような記事があった。
2008年の記事だが、団塊の世代の定年に伴い、現在は更に悪化している。団塊の世代の人たちは、退社後も定年の延長や嘱託、あるいは独立して仕事を続けている人は多数だ。
82歳の現役構造設計者もいる。建築構造技術者協会の懇親会で毎回お目にかかる。
引用したブログを要約すると
一級建築士は登録ベースでは35万人くらい。
構造系は1万5千人くらい。
そのうち、ある程度の規模の構造設計経験のある
建築士は半数程度でしょうから7000人。
耐震診断の実績のある構造設計者は、
さらに半数くらいだと思いますので3500人。
記事にある4000人という数字は正しそうですね。
この3500人、あるいは4000人というのは、構造計算適合性判定を必要とする設計、あるいは、特殊な設計にも対応する設計者だ。
ここで言う耐震診断は、普通の木造の耐震診断は含まない。
耐震診断断のほうが、設計の自由度が高く、評定委員会で議論するので、工学的に面白みがある。
寺社仏閣など、伝統工法を設計する構造設計者は関西方面に多い。
posted by TASS設計室 at 19:45| 建築士

2016年10月23日

フラットスラブ構造

フラットスラブ構造は、床だけに使うものでもない。
地下外壁や上下を逆転して基礎スラブに応用することができ、それらを実際に使って設計した建物がある。
posted by TASS設計室 at 01:09| 構造設計

2016年10月21日

ちょっと難しい設計

木造住宅の設計で、次の要素が含まれると敬遠されがちだ。
・深基礎、高基礎、擁壁
・地下車庫、地下室
・外部鉄骨階段
・平面的な斜め軸
・ルート2の計算
・告示1540号を逸脱した2x4工法建築物
・混構造
・平面的な異種構造
・高耐力の壁を使う設計
・許容応力度計算Uを採用する構造計算
・保有水平耐力計算
・トラスを用いた設計
これらの要素を含む建物の場合、木造軸組工法よりも 2x4工法のほうが、柔軟に対応できる。
2x4工法は自由度が高い。
posted by TASS設計室 at 08:19| 木造の構造計算

2016年10月20日

構造計算プログラムのマニュアル

開発元のマニュアルの他に、構造計算プログラムのマニュアルがあっても良い。
教科書ガイド、通称 虎巻 あるいは 虎の巻 というものだ。
ついでに、学習機能を付けることも考えられる。
posted by TASS設計室 at 23:02| 構造設計

2016年10月06日

相乗効果

構造設計に限らず様々な建物を設計すると、ノウハウが蓄積され、相乗効果が生まれる。
スチールハウスという構造があるが、それは手続き上は鉄骨造に分類されるが、2x4工法から派生したものである。その計算方法は壁式鉄筋コンクリート造そのものである。コンクリートが木製のスタッドになり、鉄筋がタイロッドや引き抜き金物になった。壁の面材の剛性や耐力は、ブレース置換やエレメント置換して計算するが、コンクリートの壁が薄くなったようなものとして計算することができる。
設計する機会は少ないが、興味深い工法といては、壁式ラーメンやフラットスラブもある。
外周部に耐震壁を設け、内部をフラットスラブにすることもできる。昔、役所の建築で、内部の柱をランダムに配置した建物を雑誌で見たことがある。フラットスラブは床だけではなく、土圧を受ける壁や基礎にも適用することができ、それらは応用問題である。それぞれ、設計した経験がある。

再び耐震補強設計の需要が高まってきており、より施工性の良い工法が望まれ、設計基準の範囲内で工夫することを考えている。評定を受けることになるが、基準の適用が確認申請より柔軟であることが評定委員会のメリットである。純粋に技術論で対処できることが有り難い。
posted by TASS設計室 at 22:32| 構造設計

2016年10月05日

このページは、2x4建築協会のHPから来る人が多い

このページは、2x4建築協会のHPから来る人が多いので、2x4工法について書くことにする。
現用の構造計算プログラムは、次の2本が主流だが、機能的には大きな違いがある。
・2x4壁式(東京デンコー)
・kizukuri-2x4
後者は適用範囲が限定されるので、強引に使おうとすると、補足することが多い。
前者 2x4壁式 でも、補足しなければならないことも多々ある。
さらに midas, BUS-5, SS-3, HOUSE-WL を加えると、最強のツールとなる。
2x4壁式の前身は、『壁麻呂』であり、壁式鉄筋コンクリート造の計算で、平均せん断力法で応力計算を行い、保有水平耐力計算も行うプログラムである。
『壁麻呂』のユーザーにとって『2x4壁式』は分かりやすいプログラムであるが、kizukuri-2x4 のユーザーにとっては難しいようだ。
posted by TASS設計室 at 21:40| 2x4工法

大規模2x4工法

大規模2x4工法が注目されているが、基本設計の段階で、構造計画ができていないものが見受けられる。
ビルやマンションを設計している意匠設計者や壁式鉄筋コンクリート造に慣れている意匠設計者は、理にかなった計画を行っている。
上下関係を意識し、平面図を描きながら、常に頭の中は立体をイメージすることである。

耐力壁端部のスタッドの本数や めり込み耐力に関しては、3階建て住宅とは比べ物にならない応力が生ずるので、ディテールを工夫することが必要となる。設計者の判断で設計すれば良いのだが、合理的な考え方を示し、標準的な手法を公表しても良い。
壁式鉄筋コンクリート造と比較して考えると分かりやすい。平均剪断力法で計算するので、WRC も 2x4工法 も、応力計算までは同じ考え方である。2x4工法の場合、壁の高さと床組みの高さの合計が階高になるが、これをWRC造に置き換えると、厚さ 25cm の床を高さ 245cm の壁が支えているというイメージになる。
posted by TASS設計室 at 13:17| 2x4工法