2025年04月29日

酒屋の倉庫の耐震診断

明日、酒屋の倉庫の耐震診断の現地調査に行くので、事前に生ビールの樽、ビール、酒の重量を調べた。
生樽20Lで26〜27kg、中瓶20本も26〜27kg、一升瓶は3kgである。
2升5合の焼酎をある店に送ったら、重すぎて最初の頃は女性2人で注いでいた。
どのようなフォークリフトが走っているかも見てくる。1t用フォークリフトの車重は2.5t程度、荷物を載せると3.5t になる。床の摩耗状態を見ると、日常のフォークリフトの動きが分かる。
posted by TASS設計室 at 15:56| 日記

小規模建設会社は何を求めているか

小規模な建物は小規模な建設会社が施工するが、意匠設計事務所の担当者が設計監理を行い、現場対応を行う。建設会社の現場監督は、工程管理は行うものの、自らコンクリート施工図を作成することなく、他の製作図も与えられるだけである。意匠設計者がチェックするが、現場監督は、どこまで見ているか分からない。
そこで必要となるのが、プラモデルの製作図的な図面である。日本語が満足に読めない人も現場で働いている。
posted by TASS設計室 at 12:06| 日記

デザインだけでは建築にならない

デザインだけでは建築にならない。
法規・構造・施工もひと通り理解し、専門的なことを除き判断できるようになると建築計画を行うことができる。
木造の業界、特に2x4建築の業界では、プランチェックと称して2x4工法の構造図を作成している人にチェックを依頼するところがある。告示1540号のチェックくらいは意匠設計者が行うものではないか。
木造軸組工法の場合は4分割法というチェック方法がある。これは構造計算を行わなくても簡易的に偏心率をチェックする方法であり、意匠の計画段階で意匠設計者が行うものである。だから簡単な方法が提案された。
客が窓が大きく、という要望を出すと、耐力壁のことを忘れて窓を大きくした図面を作成してくる。きれいなお家の図面としか言いようがない。

posted by TASS設計室 at 09:47| 建築士

図面のないマンションの耐震診断

図面のないマンションの耐震診断および耐震改修は、何棟か経験があり、評定を取得している。
SRC造はハツリ調査を行い、鉄骨がどこまで入っているか、フランジの寸法を実測しラチスがフルウェブかを見極める。鉄筋径はノギスで測っても良く分からないので、短く切った異形鉄筋を用意して並べる。鉄筋の本数や帯筋の間隔はレーダー探査で分かる。この作業が最も大変なところで、レーダー探査に慣れた人と二人三脚での作業である。
あらかじめ調査会社が調査を行い、図面が復元された建物の耐震診断も行ったが、そこまで準備ができている建物は稀である。調査に相当な費用がかかっている。
posted by TASS設計室 at 06:09| 耐震診断

2025年04月28日

プレゼンテーションにエネルギーを使いすぎる

プレゼンテーションにエネルギーを使いすぎると、実施設計で息が切れる。
簡単なパースと模型くらいならよいが、動画まで制作する人たちもいる。社内のチェックを通すために相当な労力を使う。そこまでやらないと仕事が取れなのだろうか。何社にもそのようなプレゼンテーションを行わせて、コンペを行うプロジェクトは、相当大規模な建物かと思えば、1,000u、2,000uという規模である。
図面とパースで十分ではないかと思う。
posted by TASS設計室 at 21:55| 日記

変形した敷地の建物

変形した敷地は、使いようによっては変化のある建物を計画することができる。土地が二束三文なので、多少工事費がかかっても安上がりになる。斜面こそ、スキップフロアが適している。
平地に60°30°の直角三角形の形状の建物を2つ設計したことがある。1つは地下1階・地上3階のWRC造で、もう1棟は完全に三角形の2x4工法の3階建てである。
30°ではないが、ほとんど三角形の混構造4階建ても設計した。鉄骨造でも、ほとんど三角の建物も設計したが、2x4工法では無理だったので鉄骨造とした。鉄骨造なら柔軟に対応できる。斜面になると、向きによっては転んでしまうので、片土圧次第である。このような計画は、スケッチの段階で構造設計を行う。
posted by TASS設計室 at 20:11| 構造設計

旧耐震基準のマンションは約26万7623戸

東京都内で旧耐震基準のマンションは約26万7623戸存在する。これは首都圏全体の旧耐震マンションの約6割を占める。旧耐震基準は1981年(昭和56年)6月以前に適用された建築基準だが、建築学会のRC規準 1971年(昭和46年)で設計されたマンションは新耐震には満たないものの耐震性が高い。微妙な年代の建物の場合は、図面か鉄筋探査を行い、柱の帯筋の間隔が10cmであることが分かれば安心できる。
新旧の基準で地震層せん断力を比較してみると感覚がつかめる。
posted by TASS設計室 at 19:55| 日記

スリットを設ければIs値が上がるとは限らない

スリットこそ命のようにスリットに過度に着目する人がいるが、短柱や極脆性柱がないのにスリットを入れても耐力が下がるだけである。
そもそも耐力が足りていないのである。構造計算はシミュレーションであり、繰り返し計算を行い感覚をつかんだうえで補強方法を考える。
posted by TASS設計室 at 07:57| 耐震診断

設計部ではなく技術部の役割

設計以外の諸々の技術的対応を行う技術部が小規模な会社にも必要ではないか。
仮設や工事管理などに始まり、施工図の作成や現場対応を行う何でも屋的な担当者が必要である。基礎知識は構造設計である。施工管理や施工図作成には構造設計の経験が活かされる。それが無ければ施工管理や施工図作成は難しい。施工図の裏付けには構造設計、構造計算が必要であり、全て同時進行である。

posted by TASS設計室 at 07:43| 日記

4+3+4の連休

4+3+4と11連休の人もいると思うが、前半4日、後半4日あるいは暦通りが多いのではないか。
今日は暦通りだが、新規計画の素案作成や客先の新規事業計画対応など、連休中は気ままに仕事をする。思いついたときに関係者にメールを送る。同じような仕事をしているようでも、微妙に内容が変化している。
エスキースの段階で構造計算を行い、当たりをつける。耐震診断も、資料が出揃う前に試算し、どこを重点的に現地調査を行うか見当をつける。使うプログラムは DOC-RC/SRC、DOC-S である。
posted by TASS設計室 at 07:37| 日記